技術情報
消音材に連続繊維*1アドバンテックスグラスウール*2を採用、音質と音量の経年変化を防ぎます。
●従来/
断片状態繊維グラスウール
●アドバンテックス/
連続状態繊維グラスウール
封入の様子
- HKSではマフラーの基本的な性能である消音性能を高めるために、消音材に連続繊維アドバンテックスグラスウールを採用。
- また業界でいち早く導入することで、それを生かす消音性能のノウハウ(各種ごとに充填量を管理する等)の蓄積につながり、更なる性能向上に役立ってます。
- アドバンテックスグラスウールは、従来品と比べて耐熱性に優れ、排気量による繊維の固着が原因で起こる消音効果の低下を回避することができます。また、長年の使用にともなう繊維の飛散が少ないのも特長のひとつ。耐久性とあわせて、音質の劣化も抑え、消音効果の持続性を高めます。
- タイの製造拠点でも、日本で生産しているものと同様に、アドバンテックスグラスウールを採用し、日本と同様の品質を確保したものづくりを行っております。
*1 従来品に多い断片繊維に対し、実に750kmに及ぶ極細35ミクロンの連続した繊維。
*2 Advantex(アドバンテックス)は、オーウェンスコーニング社の登録商標です。
グラスウール耐熱性の比較
温度 | 従来品 | Advantex |
---|---|---|
300℃(一般的排気温度) | 変化なし | 変化なし |
700℃(Heat Set *3 が起こる最低温度) | 少々弾力低下 | 変化なし |
800℃(Heat Setが起こる最高温度) | 弾力低下 | 少々弾力低下 |
900℃(Sintering *4 が起こる最低温度) | 完全溶解 | 弾力皆無 |
Advantexの方が100℃ほど耐熱性が高い
*3 Heat Set/熱による材質変化で、ここではグラスウールの弾力が無くなること。
*4 Sintering/グラスウールが溶けて焼結すること。